診療日記猫

2014.09.09更新

猫免疫不全ウイルス(FIV)によって引き起こされる感染症です。

このウイルスは、猫科固有のウイルスで、猫科以外の動物には感染しません。

主な感染経路は、咬傷による直接伝播です。

咬んだ猫の唾液にウイルスが入っていて、咬まれた猫の傷口から体内に入ります。

母子感染や交尾による感染も報告があります。

このウイルスは、一度感染すると、猫の体内から排除する方法はありません。

感染しても、無症状のまま長生きする猫もいるのですが、発症すると、 免疫不全状態を引き起こし、さまざまな慢性難治性疾患に進行します。


<どんな症状になる?>
感染初期には、微熱や食欲不振、リンパ節の腫れなどがみられます。

その後、無症状の潜伏期があります(無症状キャリア)。症状はなくても、ウイルスは体内に居続けています。

この無症状潜伏期のまま、寿命を全うする猫もいます。

感染から、数年後発症した場合、口内炎、歯肉炎、鼻炎、結膜炎、食欲不振、発熱、体重の減少、下痢、毛艶がなくなる。
また、他の感染症に罹りやすくなるなどの、さまざまな症状が、単独で、または組み合わさり発現します。


<治療方法>
主な感染の原因はケンカや交尾によるもののため、室内飼育の徹底などにより、感染経路を絶つことは可能です。

また、FIV抗体検査(血液で検査します)により、感染しているかどうか判りますので、検査することをお勧めします。

特に普段室内のみで飼育していたのに、たまたま外出してしまった時や、多頭飼育で、新しく猫を迎え入れる場合は、強く検査することをお勧めします。

不幸にも、このウイルスに感染していたとしても、発症するまでは健康な猫と変わらない生活を送れますし、感染しているとわかっていれば、普段の生活の中でストレスを掛けないよう工夫したり、具合が悪くなった時も、早い対応が取れます。感染したかもしれない時、子猫を迎え入れる時、それぞれ検査をするのに適した時期がありますので、詳しくは当院までお問い合わせください。

投稿者: 上社ペットクリニック

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